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SOLD OUT
田舎の大叔父が戦前にN響のコンサートマスター(バイオリン)をしていて、また小学校の先生が音楽の時間によくステレオでクラシック音楽を聴かせてくれたなどの影響で、私は小学校高学年にしてクラシック音楽大好き少年となりました。
大叔父は復員後にN響には戻らず、田舎に帰って高校の音楽教師となり、退職後は地元で交響楽団を創立して音楽活動をしていました。故山岡耕筰東京芸大名誉教授(バイオリン)は地元出身で大叔父の教え子です。
ただし、私自身は幼い頃に正式な音楽教育を受けた事はありません。
ABOUT(自己紹介)でもコメントしましたように小学校高学年で始めた電子工作から始まって中学に入って無線機を自作するようになったのですが、今度はその自作した通信型受信機で高知の片田舎から首都圏キー局の深夜放送や世界の放送局を受信する事に悦に入り夜な夜なアメリカ&フレンチポップスなどを聴くようになり、音楽趣向は一転アメリカ&フレンチポップスと化しました。(1970年当時のアメリカンポップ20ではフレンチポップスも人気が有りました)
私の場合はビートルズは飛ばしてますが、実は色んな方のカバー曲としてビートルズの曲にも自然と接していたようです。
実は私のサックス吹きはこれまでの音楽遍歴とは直接は関係ありません。
高知の片田舎でいきなりバイオリンを始めた少年がN響のコンマスにまでなった大叔父の存在の影響、それとは関係なく子供の頃、縦笛(リコーダー)やハーモニカを良く吹いていて結構得意だった事、極めつけは入社した電子計測器メーカーの同期の営業マンに大学ジャズ研出身のジャズピアニストが居て、新入社員歓迎会でのいきなりの飛び入りでのプロ顔負けのジャズプレイ※にタマげて「いつか自分も何か正式な楽器を」いう潜在意識に火が付きかけていたのでしょうか。
※彼はプロのバンドへ急遽な飛び入りでピアニカでの見事なジャズアドリプを披露しました。(当時私はジャズは知らなかったのですが同期に一発やられたな! という強烈な印象)
ピアニカは鍵盤ハーモニカの商品名(ヤマハ)なのですが、これが意外やジャズには向いてるんですよ。
そんなある日、何気にラジオを聴いていると何かのCM曲(カリフォルニアシャワー)の曲想と音色が明るく新鮮でこの曲に何か閃くものを感じました。その時はそれがどんな楽器で誰が演奏しているかも知りません。何しろテレビも持って無かったのですから。(電話とテレビはその2,3年後、笑)
「カリフォルニア・シャワー」
https://www.youtube.com/watch?v=wk-H0A9mVS8
1978-1988 渡辺貞夫CM集(懐かし過ぎて涙が出そう、笑、ナベサダの演奏と共に色んな方が登場してます。)
https://www.youtube.com/watch?v=k7i0bABHAhk
「ドナ・リー、その他」
https://www.youtube.com/watch?v=19FOml4DxZg
「枯葉、その他」
https://www.youtube.com/watch?v=S5LhytScE_U
「コンファメーション」 by 渡辺貞夫&ジャッキー・マクリーン夢の競演@マウントフジジャズフェスティバル1988
https://www.youtube.com/watch?v=hq4Av4VXdfA
でもその音色があまりに心地いいと言いますか、これはたぶんあの金色のヘンテコリンに曲がった管楽器から出てるのだろうという勝手な想像がすぐに確信に変わり、何と! 見た事もなく触った事も無い楽器をその数日後の週末に買っていたのです。
当時駆け出しの技術者、僅かな貯金をほぼ全額を叩いて神田の楽器店に走りました。44年も前の話です。
つまりジャズとサックスという楽器の知識が全く無いまま、突然私はサックスを買ったわけですが、上記しましたように燻ぶっていた火が灯った瞬間だったのだと思います。
天下の渡辺貞夫もその時に初めて知りました。
そしてジャズという音楽は私にとってサックスを吹き始めてからそのナベサダのルーツを遡り、初めて知る新鮮且つ画期的な音楽でした。オーディオへの繋がり実はその後の話です。
※私の楽器演奏志向の流れ: フュージョン(ナベサダやネイティブ・サン等) → モダンジャズ → スイングジャズ → ディキシーランドジャズ → モダンジャズ(バップ) この間、練習用としてクラシック曲やポピュラー曲も並行して。
ですので、仕事柄、小難しい計測器を並べていますが、私のオーディオのバックグラウンドはあくまで音楽です。
そして、小学生から始めた趣味としての電子回路工作からアマチュア無線への流れ。専門職としての電子計測器の研究開発業務が再生装置という世界との懸け橋になりました。
アマチュア無線機器の自作、海外局とのコンタクトによる基礎英会話、サックス演奏、低周波系電子計測器の技術開発、米国駐在が無かったらこの仕事には辿りつかなかったでしょう。
人生どこでどうなるやら分かりません。まさにスタンダード曲のWhat a Difference a Day Madeの和名「縁は異なもの」です。
https://www.youtube.com/watch?v=mqokRsCibrY
サックスについては、ある時期から独学や会社バンドでのセッションの限界を感じてプロの先生に付いてモダンジャズ奏法(コードやスケール理論と実践)を習ってました。
サックスが急激に上達した(と思われる)頃には、恐れ多くも世界のナベサダや、はたまた神様パーカーですら結構身近な存在になったという錯覚に陥った事も有りました。まさに「若気の至り」というやつですね。
もちろん彼等が遠い星の彼方の存在だと悟るにはさほど時間はかからなかったです(笑)。
長文になりましたが、以上が私の音楽&オーディオのルーツになります。
「若気の至り」について付け加えると、当時ちょっとばかしサックスに自信が付いた頃、ジャムセッションにも出向きました。当然ながら「若気の至り」には強烈なカウンターパンチが返ってきます。観客の面前で何回も叩きのめされました。ジャズのセッション=インプロバイゼーション(アドリブ)ですから、ジャムセッションでは引き出しの中身(インスピレーション)が後尽きたらたちまち修羅場と化します。
何しろ下手でも同僚が微笑ましく?見守ってくれる会社バンドと違って逃げ場は有りません。
https://www.youtube.com/watch?v=q763H0MBOrA
https://www.youtube.com/watch?v=2UzcWOyWKHk
映画ダーティーハリー・シリーズのクリント・イーストウッドがジャズフリークなのはこの世界では有名な話ですが、そのイーストウッドが監督・製作したチャーリー・パーカーの伝記映画「BIRD」の中で、若き日のパーカーが夜な夜な参加していたジャムセッションで、ドラマーのジョー・ジョーンズにトップシンバルを床にガシャンと投げられアドリブプレイを止められる屈辱的なシーンが描かれてます。
その思い出はずっとパーカーのトラウマになっていたようです。
「シンバルのトラウマ」
https://www.youtube.com/watch?v=ART5pmT6zro
「Charlie from just arround」(イタリア語版)
https://www.youtube.com/watch?v=CdwGHyVsKdc
誠に僭越ながら心境的にはまさにそのシーンの如くです。もちろん映画の様にシンバルなど投げられませんが、観客の視線や他のプレーヤー達の雰囲気、自分自身がいっぱいいっぱいになっているのが周りに悟られます。
まあでも「音楽は参加する事に意義が有る。ジャズはアドリブしてなんぼ。」
次元は違えど若さゆえほろ苦くも貴重な体験をさせてもらいました。
ちなみにパーカーの没年に私は生まれました。(関係ないですね、笑)
マサトレーディング 小野
※クリント・イーストウッド監督・製作の「BIRD」は映画としても名作ですのでよかったらDVD、DL版等でご覧ください。
「BIRD」のプレビュー
https://www.youtube.com/watch?v=aycFUE_HIqw
全編はお買い求め下さい。
私の使用楽器:(40年前にYANAGISAWAの学生モデルから買替)
セルマー・マークⅥ(6)アルト彫刻入り(ser.13万番台,1964年製,フレンチモデル)
マウスピース: メイヤー(番手はオープニングが6,チェンバーがミディアム, メイヤーはジャズアルト用マウスピースの定番でして明るく抜けのいい音が出ます)
リード: ラ・ボーズのミディアム(センター辺りを適当に削って調整,Just arround!)
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